4/19/2016

アラビアン*マジック Vol.5 7年に一度の奇祭・・☆

〜本宮に祀られている御柱祭の曵き柱〜
寅年・申年の7年サイクルでやって来る大祭。

いわゆる諏訪大社の遷宮祭がやって来た。

前日、里に曵き出されたモミの大木が

町の中を練り歩く風景がずっと地元のテレビで

放映されていた。

夕方に上諏訪のビジネスホテルに入り、

郷土料理を頂きながら次の朝を待つ。

集合場所は上諏訪駅の隣、茅野駅だ。

初めて見物する祭りなので道路状況が解らず、

電車で行くべきか、近くの駐車場まで車で移動するべきか

迷ってしまっていた。

ホテルのフロントで聞いてみると

当日の15時まで駐車場に置かせてもらえる

返事をもらったので念のため、

電車で向かう事にした。

集合時間、7時50分に行く事を考えると

最低でもホテルを7時15分に出なければならない。

朝食を取っている時間がないと思いきや、

当日の朝は6時過ぎから既に朝食が始っていて

祭り関係者と思われる団体から観光客まで

朝食会場に入りきれない人数が集まっていた。

まさに祭りの朝だ。

『御柱祭』の神様は女と男に別れていて

『上社』は男神・『下社』は女神となっている。

それぞれ曵き柱の形が異なっていて

千木のような柱が付いているのが『上社』の男神。

よくテレビで見かけていた

急斜面を男たちが馬乗りになって落とすのは

『下社』女神の方だ。

それにしてもあの巨木を神社の4隅へ鎮座させる前、

わざわざ山の斜面から落とし、川も渡らせる・・。

何故だろう??

と色々推測を立ててみるのだが

本当の答えは見つからない。

ただ、やはり森羅万象の基礎となる

『生命の誕生』の意味と重なり、

山の斜面は産道で新しい神のシンボルが生まれる・・

と言うような感じなのだろうか?

原始的な祭りにはその様な理由しか思い当たらない。

最初の『木落し』の会場では既に御柱は小高い丘の上に

用意されていて男たちがびっしりと柱にまたがり

その下では鼓笛隊や祭りの始りを激励するかけ声が

辺りに響いていた。

〜本宮1本目の木落し〜
 
 そして8時になると上下左右に繋がれている大縄が

綱引きのように引っ張られ

じりじりと御柱が前に出っ張って来る。





柱に乗っている男たちの威勢のよい声がより大きくなっていた。


〜御柱が落ちた瞬間〜
 柱に男たちを乗せたまま御柱はなだらかな傾斜を

滑り落ちていった。

思っていたより穏やかで一瞬の出来事だった。


 無事、御柱が滑り落ちた丘の上に大弾幕が出ていた。

その後、落とされた御柱は川の方へと練り歩いて行く。

『木落とし』に続く『川越し』は午後から始る。

まだまだ時間があったので一旦、ホテルへ戻った。

ホテルのラウンジでは次の『前宮1本目』の模様が

放映されていて、

先ほど目の前に広がっていた臨場感を

今度はテレビを通じて感じていた。

『本宮1本目』は何の問題もなく直ぐに落ちて

時間通りに終了したけれど、

『前宮1本目』はなかなか落ちなくて

30分近く時間を押し、やっと滑り落ちていた。

〜なかなか柱は落ちなくて時間が押して行くんですよ・・〜

と聞いていたので

私たちが見た1本目が早く落ちたのは異例だった。

   
 そして2時間前に『川越し』の会場に入り

御柱がやって来るのをじっと待つ。

ちょっと曇りがちで突っ立っていると肌寒くなってくるが

友人が買って来た清酒で身を清め(?)ながら

ひたすら到着を待った。


    
 すると遠くからまた威勢の良い声が近づいて来て

川縁に御柱が到着する。

そして大縄が川の向こうへ渡されて行き

いよいよ『川越し』の始りだ。


 こちらは先ほどの『木落とし』とは違って

落ちそうでなかなか落ちない・・


 その光景にハラハラドキドキ・・

何とも言えない興奮した周りの空気に呑み込まれていった。


    30分くらいはかかっただろうか?

見物客の歓声と共に無事、御柱は川の中へ落ちて行った。

柱と共に落ちて行く瞬間・・

想像するだけでも怖そうだ。

高所恐怖症のemyは絶対に無理だと思う。

あの柱に登って歓声を上げている殿方達に

敬意をはらってしまう・笑。

  
 川に落とされた御柱はそのまま向こう岸へと引っ張って行かれ、

また姿を消して行った。


 とりあえず、この時点で大体14時過ぎ。

念願の『木落し』『川越し』が見られて大満足だった!

今度は7年後、『下社』のお祭りを

見たくなった。

7年後・・東京オリンピックも過ぎている。

遠いようで近い・・

7年後なんてあっと言う間に来るような気がする。

その日の列車で京都に戻る予定だったが

まだ少し時間があったので、

諏訪湖近くの蓼科温泉へ向かった。

少し標高の高い蓼科はスキー場でも有名だが

季節外れのせいか、観光客はほとんどいなかった。


 おかげさまで温泉は貸し切り状態!

柔らかくあまり熱く無いな泉質に

身体の芯まで染み渡り、祭りの興奮も

ゆっくりと溶けて行った・笑。

最高の奇祭に最高のお社たち・・

益々、諏訪の魅力にノックアウト状態だ。

しかし、旅の余韻に浸っている場合ではない!

明後日からドバイ出張が控えていた。


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