3/31/2015

ゆるり瀬戸内紀行*Vol.3 吉備津神社の鳴釜神事・・☆

〜吉備津神社の御神門〜
しまなみ街道から広島県尾道経由で岡山に入りました。

今回の目的は久しぶりに岡山県のお気に入り神社の参拝巡り・・。

今まで京都から岡山県くらいまでは日帰りで

ぷらっと参拝に行っていましたけれど、

今回、わざわざ1泊して岡山に滞在した理由・・

それは吉備津神社・鳴釜神事を受けてみたかったからです。

鳴釜神事は金曜日以外、午後13時30分までに

受付をしなければならず、今まで吉備津に到着するのは

14時過ぎばかり・・。

何時かは受けてみたいな〜〜っと思いつつ、

今回やっと念願が果たせました・笑。

この神事を知ったきっかけは

江戸後期の怪異小説『雨月物語』

その中に『吉備津の釜』と言う物語があります。

さらっと内容をご説明しますと、

色欲の強い男との結婚が娘を不幸にしないか

心配した父親が吉備津神社へ行って吉凶を占う

『御釜祓い』をします。

煮えたぎる釜の中から牛が鳴くような音が出れば吉。

もし何も音が出なければ凶。

そして釜の音は鳴らず占いの結果は

不幸な結婚になると言うものでした。

その結果を知っていても父親は結婚を辞めさせる事は出来ず、

案の定、献身的な妻をもらっても女遊びが耐えない夫は、

病気で死んでしまった妻に祟り殺されると言う内容でした。 

結構、妻の祟り方が怖くて・・汗。

読んでいてもドキドキします。

この『雨月物語』は以前、ブログにも紹介させて

頂いた事がありますが、江戸後期に書かれていても

内容が大変面白くヒューマンドキュメンタリーって感じ。

 その時の記事はこちらから・・

特にこの『吉備津の釜』は印象深い物語で、

まさか現代にもこの『鳴釜神事』が伝承されているとは思わず、

数年前、初めて吉備津神社を参拝した時に

知って驚愕しました・笑。

あの雨月物語の神事があるんだ・・

ずっと気になりつつもなかなか御縁が無くて

今回やっと受けられた感じです。      

社務所に行って受付を済ませた後、

まずはご祈祷を受けます。

ご祈祷を受けた後、なが〜〜い廻廊を歩いて

神事が執り行われる御竃殿 へ移動します。

〜廻廊の途中にも色んな神様が鎮座されるお社があります〜
 
 
〜神事が執り行われる御竃殿〜

〜すだれが降ろされている時は誰かが神事を受けている時〜
   朝、10時過ぎにご祈祷を受けたのですが、

御竃殿に行くと既に最初のお客様が神事を受けられていました。

お社の中からもくもくと煙が出ていて、

パチパチっと音が漏れています。

そしてしばらくすると

ボ〜〜〜〜〜ン 

と低温で心にずしっと来る音が聞こえて来ました。

(あ・・鳴っているから吉なんだ・・)

あの雨月物語が頭の中に蘇ります・笑。

そしてしばらくするとすだれが上がって、

宮司さんが出て来られました。

そして白装束の阿曽女さん(巫女)も出て来て

『今から準備をしますので少々お待ちください・・』

と言われました。

この待ってる間にいきなり緊張しちゃって・・笑。

やっと受けれる嬉しさともし鳴らなかったらど〜しよ〜と言う

緊張感で胸の中がいっぱいいっぱいになりました。 

『準備が出来ました。どうぞお入りください・・』

そして御竃殿に入ると中はすすで真っ黒!

外からこぼれる光がとても幻想的です。

〜内部は撮影禁止なのでポスターですが、神事はこんな感じです♪〜
真ん中に釜戸があってパチパチと凄い勢いで薪が燃やされています。

宮司さんが先ほど、ご祈祷を受けた時に書いた

emyのお願い事を読み上げている間、

阿曽女さんは釜の蒸篭(せいろ)に玄米をかき混ぜながら

煎って行く感じです。

何だか狐に包まれたみたいにぼ〜〜っと見ていると

宮司さんが祝詞をあげ終わる頃に御釜から

ボ〜〜〜ンボ〜〜〜ン

と2回、牛が鳴く様な音が響き出しました・・。

鳴った!!!

と言う安心感以上に、

祝詞が終わる頃に鳴る絶妙なタイミングが不思議で、

そっちの方にかなり気を取られてしまい

何だか異空間の中に陥っていました。

まさにトランス状態!!!笑。

阿曽女さんがemyの前に座って

『以上をもちまして神事が終了致しました・・』

とぽつりと告げられましたけれど、

何だかぼ〜〜っとしちゃって

なかなか動けません。

『この音は人の心の中に響く音なので
聞こえない人も居ますし、
それぞれ違った音色で聞こえていると思います・・。
この神事は初めて受けられたのですか?』

と阿曽女さんはこの神事の神髄を

ちょっとお話してくださいました。

苦手な正座をずっとしていたので

足がしびれちゃってなかなか立てませんでしたけれど、

原始的で神秘的な『鳴釜神事』を受ける事が出来て

本当に良かったです

  
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