12/18/2014

ゴール・フォートの大和撫子 Vol.16 See you again・・☆

〜朝、子供たちを学校へ送りに行く雅子さん〜
日本へ向けての出発便は夜中の24時10分だった。

ライトハウスから戻った後、荷造りを始めた。

予想以上にスパイスや小物を買い込んでいたので

重量が心配される程の重さだった。

『今回こそ、ジェフリーバウの本を買って帰ろう!』

と意気込んでいたけれど、

結局、スパイスなどの日常品が勝ってしまい、

今回も写真集は買いそびれた。

最後の晩餐は雅子さんが作る『スリランカカレー』

実は、彼女はカレーがあまり好きでは無いらしい・笑。

思い返せば、今回彼女がカレーを作る姿を観るのは

初めてだったのかもしれない。


そして本格的なスリランカカレーのレシピを知りたかったので

さっさと荷造りを済ませ、調理過程を見ていた。

ココナッツオイルで炒める事、

カレーは一品ずつ煮込む事、

カレーリーフなど香辛料の使い方・・。  

とりあえず、一通りの事は頭の中に叩き込んだ。

料理が大体出来た頃、皆で夕日を見に行った。

この日は夕方に近づくにつれ天気が崩れ出し、

時より雨がパラついていた。

しかし、太陽が陰ってくる頃になると雨も止み、

最後に黄金の夕日を見る事が出来た。


   

黄金の夕日は建物も真っ赤に染めていた。

記念写真を撮りながら輝く夕日をしっかりと目に焼き付けた。



そして家に戻って最後の食事を皆で楽しんだ。

雅子さんが作ったスリランカーカレーはとても美味しくて

日本に帰ってからその味を再現しようとしたけれど、

なかなか雅子さんの味には近づけなかった。

夜20時過ぎに、マネージャーさんがやって来た。

また再び、emyを空港まで送ってくれる手配をしていたからだ。

そして外は雨が降り出した。

到着した日と同じ・・。

結局、最初と最後は雨に見送られた。

全員とハグをしながら別れを惜しむ。

ルアンちゃんは

『何時帰って来るの?』

と泣きそうな顔で言っていた。

車が動き出して暗い夜道の中、

みんなの姿が見えなくなるまで必死に手を降った。

そして窓を閉めたとたんに涙が溢れて来た。

その涙は皆と離れる寂しさから流れてくるものだった。

自分でも驚きを隠せない。

寂しくて涙するなんて・・今まであっただろうか?

でもこれが自分の本当の姿。

涙を流しても良いんだ。

自分でそんな自分を許した。

涙はなかなか止める事が出来なかった。

雨は次第に強くなり始め、

酷い雷雨に変化して行った。

街中ではかなり深い水たまりも出来だして、

洪水にならないかと心配になった。

トランジットのバンコクに到着した時、

ニュースでスリランカの中部では酷い洪水被害が出た事を知った。

確かに天災レベルの豪雨だった。

そして、その天災を回避してバンコクに到着出来た事は

運が良かったとしか言いようが無い。

今回、約2週間の滞在はアーユルヴェーダの神髄に

触れる事が出来たように思う。

そして、最低でも2年に1回は

スリランカへ行けるよう頑張りたいと思った。

そして日は瞬く間に流れて行く・・。

12月の町家イベントの開催に向けて

新しく構えたアトリエの内装の直しを、

大学の後輩に頼んでいた。

 彼がやって来た時に思わず言ってしまった。

『私さ〜自分でもビックリしたけど、
めっちゃ寂しがり屋さんだって最近、気付いてん!!』

すると後輩は、

『そんなん、僕らみたいなクリエイターって
基本、みんな寂しがり屋で!
だって、自分のためにも作品作るけど、誰かに見てもらいたくて
作る訳でしょ?
寂しがり屋さんがクリエイターになるんやって!』

なるほど、一理あるかも・笑。

・・っと言う事は、クリエイターになった時点で

寂しがり屋さんの要素を含んでいたと言う事か??

なんか変に納得をした。

スリランカから戻って2ヶ月が過ぎた。

雅子さんは何時も忙しいのであまり連絡は取り合わないけれど、

来年こそ、新しいカフェがオープンして、

彼女の奇跡の施術を大勢の方が体験しているだろうと

何時も思っている。

ゴールフォートの大和撫子は、きっと今も

色んな困難を乗り越えながら奮闘している事だろう。
  
※飛び飛び連載となりましたけれど、スリランカ記は一旦、ここで終了します。
 連続テラピーの後記は雅子さんもアメブロに書いてくださっています。
雅子さんのブログはこちらから・・
御拝読、誠にありがとうございました♪  

the end 〜 

 
































































  

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