12/10/2014

ゴール・フォートの大和撫子 Vol.11 永遠の愛・・☆

〜まるで招き猫のようにお客様を呼び込んでくれそうな和人形〜
『目に見えない絆』・・確かに存在する。

それが妄想だろうが幻覚であろうが思い込みであろうが

信じざるおえない出来事が多く発生すると

世の中にはまだまだ計り知れない摩訶不思議な出来事が

あるものだと考え込んでしまう。

今回、スリランカへ再び行った理由の一つに

今は亡き雅子さんの母親との約束があった。

大阪のアーユル・ヴェーダサロン『璃楽』のHPの撮影のため

お母さんも施術モデルとして手伝ってもらった。

その前に電話鑑定も何度かさせてもらっていた。

内気でぶっきらぼうなお母さんだったけれど、

良く気を使って古風な一面がある所が素敵だった。

何時もお母さんの『心の声』を聞かせてもらっていたので

誤解されるような言い方も、悪気ではなく

変な気の使い方をする結果に過ぎない事も解っていた。

2年前のアフンガッラで大変な時、

雅子さんはスカイプでご両親とテレビ電話をしている事があった。

そして、途中でemyも変わってお母さんと少し話させてもらった。

『大変な思いさせちゃって・・ごめんね〜』

お母さんは苦笑いをしながらemyに謝った。

『全然!構わないんですよ!逆にこんな時に居てあげられて
良かったです』

この言葉は本心だった。

そして雅子さんに変わった時、スピーカーで通話をしていたので

少し声がもれて耳に入って来た。

(も〜emyさんに大変な思いさせちゃダメよ!
ちゃんとしてあげてよ!)

きっとこの時の事がお母さんはずっと

心の中に残っていたのだろう・・。

それから天国へ召される前まで

お母さんは雅子さんに

(今度はちゃんとした状態でemyさんをスリランカへ
呼んであげて!)

と言い続けていたらしい。

雅子さんは病気と戦っているお母さんをスリランカへ呼んで

アーユル・ヴェーダの施術をした。

西洋医学では考えられないような回復力を見せたけれど、

日本へ帰ってから病状が悪化してしまった。

そんな時、一度お見舞いへ行った事がある。

審美眼を持ち合わせていたお母さんだったので

目にも鮮やかな京都の和菓子を持って行った。

あまりにも痩せ細り痛々しい姿だったけれど、

『まぁ!奇麗!さすが京都やね!』

と喜んでくれた。

『ほんまにemyさんにはご迷惑かけてしまったわ〜
ごめんね〜・・またちゃんと落ち着いたらスリランカ
行ってやってね!』

自分自身の状態よりも何よりも

そんな気遣いの言葉が出てくる事に心が締め付けられた。

本当に優しいお母さんだった。

『お母さんも元気になられて一緒にスリランカへ
行きたいですよね!』 

この事が果たせなかったのが悲しかった。

そして今は天国へ召されているけれど、

お母さんは何時も雅子さんの側で見守っているよに感じる。

ラインの電話で話をしている時も

ふとお母さんが、頭の中に浮かんで来て

まるで憑依されたように口が勝手に動く時がある。

その言葉を聞いて雅子さんもビックリする事もあった。

今回の滞在中も

テラピーを受けた後、カウチで横になっていると

お母さんが横切るような感じを受けた事が何度かあった。

頭の中を空っぽにしている時、

一瞬、目の前に人影がよぎった事もあった。

普通だとかなりホラーな感覚に陥りそうだけれど、

『あ・・!お母さんだ!』

とすんなり受け入れている自分がいた。 

まだオープンはしていないけれど、カフェの中に

お母さんが集めた芸術品が随所に置かれている。

どれもお店とマッチしていて全く違和感が無い。

壁にかけられた油絵も、オブジェもどれも素敵だ。

〜ゆっくりとオープンの日を待つカフェの店内〜
〜入り口にも大きな鏡が置かれている〜

〜レトロなかき氷機〜
〜本当に素敵な和人形〜
〜白い壁に映える油絵〜

〜天井近くの壁に取り付けられたオブジェ〜

カフェに飾られているお母さんの形見でもある

芸術品を見ていると

改めて『物にも気が宿る』と感じてしまう。

素晴らしい逸品はどれも優しいまなざしで

カフェのオープンを待ちわびているように見守っている。

そして日本へ帰国する数日前、お母さんが夢に出て来て

こう言っていた。

(せっかく来てくれたのにまた、完全やなかったね。
ほんまに何時もごめんね〜・・
でもまた来てやってね・・)

夢の中でお母さんはテラピールームの横にある

カウチに腰をかけながら言っていた。

そして驚く事に何時もそこは、

人の気配を同時に感じる場所でもあった。

生前、雅子さんとお母さんは決してベタベタとした

親子関係ではなかった。

お互い、ぶっきらぼうでギクシャクする事も多々あった。

でも今は、お母さんのお気に入りだった芸術品に囲まれ

スリランカで奮闘する雅子さんをずっと守っている。

次々に起こる困難な出来事を乗り越えて行けるのは

お母さんの『永遠の愛』が何時も側で

彼女を支えているからに違いない・・。
  
to be next・・

                 

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