11/30/2014

ゴール・フォートの大和撫子 Vol.7 鏡よ鏡・・☆

〜大量のハーブを砕き、ハーバルボールを作る雅子さん〜
連続テラピーに入ると最初の3日間、兎に角眠くなってくる。

夜も夕食を頂いた後、21時にならないうちに眠りに陥る・・。

子供たちより先に寝てしまう事もある。

深い眠りに陥りたい所だが、生憎邪魔するものが多く

夜中や明け方に何度も目を覚ます。

邪魔するもの・・

まず、ほぼ毎晩、悩まされるのは『蚊』

前回のジャングルのような深い森に囲まれていた

アフンガッラに比べ、ゴールフォートは緑が多くても

蚊の駆除がされており、ぐっと蚊の量も少ないはずなのに、

まるで狙っているかのように寝ている時だけ蚊がやって来る。

何なんだろう・・あの蚊の鳴く音・・絶対に目が覚める。

雅子さんに天然ハーブの虫除けローションを頂いても

やって来るしつこさ!

そんな蚊の音で目が覚める日もあれば、

夜中に激しく降る雨音で目が覚める事もある。

屋根を突き破るような激しい雨音・・。

きっと蚊も飛んでいるだろうにその音さけかき消してしまう程。

そして次は猿?リス?イタチ?が屋根の上を歩く音。

その度に部屋の明かりをつけて寝ぼけ眼で辺りを見回る。

それ以上に最も恐怖だったのはごきぶり!!

かなり大きい・・しかも顔にめがけて飛んで来る!

ある時は足下に小さなごきぶりが居た事もあった。

こんな事を書くと恐ろしくてスリランカへ行く気力を

無くす人も居るかもしれない・笑。

そんな時、いかに日本と言う国は

安全で快適でプライバシーが守られてるのだと再認識する。

でも、そんな国でも睡眠障害で悩んでいる人は多くいる。

ストレスを溜めている人も多くいる。

守られれば守られる程、人間は弱くなる。

本来、兼ね備えられている『動物的勘』が衰えるのか・・?

時に邪魔者に睡眠を奪われた時があったとしても

滞在中、平均8時間は寝ていたと思う。

日頃、6時間寝ればよう方のemyにとって

8時間の睡眠は贅沢過ぎる事だった。

連続テラピー2日目から本格的な施術が取り入れられて来る。

初日のベーシックなオイルトリートメントに加えて

あつく蒸したハーバルボールで全身をたたきながら

皮膚の表面を熱くしてより代謝をアップさせる。

代謝がアップした身体に最後、ハーバルバスへ20分程浸かると

驚く程、汗が吹き出てきてアーマ(毒素)も一気に排出される。

そして毎日、まるで玉ねぎの薄皮が数枚ずつはがれていくように

本来の身体のラインが浮き上がって来る。

施術が終わった後、鏡の前に立つと

少しずつ変化して行く身体を見て驚いてしまう。

身体にまとわりついているものはナニ・・?

食べ過ぎて、皮下脂肪がついて体重増加?

新陳代謝の悪さから来るむくみ?

違う・・そんな表面上の問題ではない。

雅子さんが言っていたように、

魂と肉体は別人格を持っていて、
  
ここが太いから嫌!

食べ過ぎたら太る!

もっとお腹が引っ込めば良いのに!
  
なんて心の中で自分の肉体に対して批判的な感情を持つと

肉体はいじけるのだろうか?反抗期に入るのだろうか?

全く意に反する方向へと向かってしまう。
  
そんな肉体を雅子さんはマッサージをする手を通しながら

対話をしていて、

『今日は身体がオイルを欲してドンドン入って行きましたよ!』

『今日は十分なんでしょうね!昨日よりオイルの入りは無かったです』

と施術が終わる度に教えてくれた。

別に頭の中で

『今日はオイルを沢山入れてもらうぞ!』

と考えても思ってもいない。

でも別物の肉体は肉体で考えて要求している事に驚く。

そして肉体の細胞を通して雅子さんは私にメッセージを伝える。

時に人物像が頭に浮かぶらしく

『○○さんがこんな感じで思っているみたいですよ・・』

と伝えてくれる事もあった。

 もっと恐ろしいのは、

顔のマッサージをしている時、

emyの顔が思いっきり歪み出して

別人格の顔になっている事もあったらしい。

『emyさん!emyさんの中に別の方が入っていました』

と言われた事もあった。

その身体の中に入っていた別人格の特徴を聞いた時、

心辺りがあって更に驚いた。
  
emyが鑑定の時、妖怪アンテナを立てて

『心の声』を聴く事が出来るように

雅子さんは彼女の手を通して、身体の細胞から

自分でも気付かない声やビジョンをキャッチする能力を持っている。

しかも、雅子さんもただ施術に集中しているだけで、

自然とその声が入って来るらしい。

アーユル・ヴェーダは最古から伝承される神秘の施術だけれど、

やはり雅子さんのゴッドハンドは更にその上を超越している。

グリム童話の『白雪姫』の中で、

有名なシーンがある。

それは白雪姫の義母である王妃が、毎日魔法の鏡の前で問う言葉。

〜Mirror,mirror,on the wall・・
 鏡よ鏡、鏡さん、世界で一番美しいのは誰?〜 

すると魔法の鏡は何時も『王妃様』と答えていたのに

ある日突然『白雪姫』と答えが出てしまう。

そして怒り狂った王妃が白雪姫を殺そうと企てる。

そんな物語が出来るくらい『鏡』と言うものは、

重要な役割を果たしている。

等身大の自分を写した時、

満足や否定な感情を出す道具なだけではなく、

時に自己陶酔や鏡の中に写し出される世界がプラスされる事により

より部屋が広く見えたりする効果もある。

そして雅子さんの施術室に置かれている鏡は、

全身から天井まで写る程の大きな物や、

洗面台の上にも大きな鏡がかけられている。

そして、施術が終わった後、その鏡に全身を写し、

日々、変わっているラインを確認していた。

日頃、こんなにじっくりと自分の身体を鏡に写す事は無い。

でも、施術後の身体は何処にアーマ(毒素)が溜っていたのかを

浮き彫りにしてくれる。

そして何時も不思議に思うのだ。

アーマ(毒素)が貯まる箇所は、何時も自分が特に

否定的な感情を抱いている身体の部分・・。

そっか・・

やはり身体は否定されると反抗期に入るのかもしれない。

それを気付かせてくれる『鏡』

マインドと肉体の意思を繋ぐ大事なツールのようにも思えた。

to be next ・・ 


  

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