8/13/2014

海を渡った大和撫子たち*Vol.2 出会いのサイン・・ ☆

〜今は思い出となったアフンガッラ(スリランカ)の施術室〜

世界最古の医療、インド発祥の『アーユル・ヴェーダ』は、

昔から何故か心を惹かれていた。

まだまだ日本では知名度が低かった時でも、

海外誌のヴォーグなどではいち早くオリエンタルの神秘の施術に関して

特集を組んでいた。

其処に記載されている額に落とす一本の細いオイルの帯の写真は、

第三の目のチャクラを開いてくれるようなものを感じた。

〜自然のハーブオイルを身体に取入れて病気にならない身体作り・・〜

この様に自己免疫力を高める予防医学である事も魅力に感じた。

フリーで仕事をしていると『健康』は何よりも代え難い宝物の1つ。

かと言って心身共にストレスがかかり時間も不規則な仕事を

ずっと続けていたので、きっと身体の中はアーマ(毒素)の塊が

眠っていると感じていた。

そんな身体を引きずっていたからなのか、

やたらと『アーユル・ヴェーダ』と言う

記事や画像が目に映っていたのかもしれない。

17年居た東京から関西へ戻り、

そして関西に戻るや否や、ヘルペスを発症したり車の事故に遭ったりと

身体を痛めつける事が立て続けに起こった。

〜これは東京で蓄積した疲労が一遍に吹き出しているか??〜

と思わず考え込んでしまった。

(その時は本当に誰かにリーディングをしてもらいたかった・笑)

こんな時、気晴らしに長期休暇を取るのも悪くない。

でも、そんな余裕も時間も無かった。

当時は赤坂に事務所を間借りしていて、

今以上に仕事で東京へ行く頻度が高かった。

休みたいけど休めない・・

そんな状況の時、知人から大阪でアーユルヴェーダの施術を

受けられるサロンがオープンした事を耳にした。

まだ準備段階で完全な形のサロンでは無かったので

HPを探しても見つからなかった。

ただ、連絡先は聞いていたので、直接電話をして予約を入れる事にした。

電話に出た主は可愛らしい声の女性・・。

でもしっかりとした意思が伝わるハキハキとした対応。

サロンに電話をかけようと思った瞬間は、

たまたまテレビのスイッチを入れると

インドの最南端、ケララでのアーユル・ヴェーダの特集が

目に飛び込んで来たからだ。

『やっぱりこれは受けた方が良いサインだな〜・・』

とその時、改めて思った。

サロンの住所をカーナビに入れて出発したものの、

自宅サロンと言う事で近くまで来ても全く何処か解らなかった。

そしてもう一度、サロンに電話をかけると、

サロペットを履いた小柄な女性が手を降りながら走って来た。

雅子さんだった。

電話の声に比例した可愛らしい女性・・。

『解りにくい場所ですよね〜すいませ〜ん』

と謝りながら眉が八の字に下がる所がこれまたキュート・笑。

そしてサロンに着くと、結婚したばかりのスリランカ人の

旦那様がニコニコと出迎えてくれた。

一軒家の自宅サロンは、落ち着いた壁紙にアンティーク家具が

品良く置かれていた。

そしてサロンの名前は『璃楽(りら)』

雅子さんの娘さん、リラちゃんから名前を取ったらしい。

その時の施術スタイルは、2人で同時にトリートメントを行う

『シンクロ法』だった。

ヘッドマッサージは旦那様のサマンさんが担当、

そしてボディーのバックは雅子さんとサマンさんが2人でやって

フェイスや正面は雅子さんが担当だった。

施術を受ける前に、お話をしながら自分自身がどんな体質なのか

雅子さんが分析してくれる。

アーユル・ヴェーダと陰陽五行は似ていて、

人間や自然を形成する元素は

『空.風・火・水・地』

となっている。

その中で人間のエネルギーを作る3つの元素は

『風(ヴァータ)・火(ピッタ)・水(カパ)』

そしてその三つのバランスが崩れると身体の中にアーマ(毒素)が蓄積して

様々な病気の素となる。

生活習慣や食事・性格や体質を分析すると、

emyはどうやら水(カパ)が多い事が判明した。

そして体質が解ると次にその元素を整えるハーブオイルの調合が始まる。

『初めて受けられるとかなり身体がだるくなったり
熱が出てしまう事もあります。
施術の後は仕事をせず、理想は3日間身体を休めてください』

と言われていた。

どーゆー結果になるのか未知数だったので、

忠実に雅子さんの言葉を守った。

5種類くらいのコースの中からやはり選んだのは

『シロダーラ』

額にオイルをたらす『脳内テラピー』だ。

良く頭の中を集中させる仕事なので、脳内テラピーは

絶対に必要だと思っていた。

そして最初からアーユル・ヴェーダの神秘性を

経験する事になる。

ボディーが終わった後、額にオイルをたらしてもらうと、

ただ温かいオイルが額をつたって落ちて行くだけなのに

段々と頭の中が割れるように痛くなった。

何故??

しかも後で雅子さんに聞くと下に落ちたオイルは毒素の色で

真っ黒に変色していたらしい・・。

あまりにもホラー!

そして2時間30分にも及ぶ施術が終わった後、

確かに全身が鉛のように重かった。

そんなemyの状態を気遣ってか雅子さんは、

『何かあったら直ぐに連絡くださいね!
かなり身体もお疲れのようでしたから
ゆっくりと休んでください』

サロンから約1時間かかる自宅まで車を走らせている間、

自分の身体の中では色んな変化が出て来ている感じだった。

兎に角、眠い・・だるい・・熱っぽい・・

自宅に到着するとなだれ込むようにベットへ横たわった。

胃の中がムカムカする・・気分が悪い・・。

そんな状態が三日三晩続くと言う辛さ!

こんな事を書くと皆さん、恐ろしくて

アーユル・ヴェーダの施術を受けたくなくなるかもしれない。

でも安心して頂きたい、

雅子さん曰く、ここまで如実に効果が出た人物は

emyだけらしい(何故か?笑)

そして3日が過ぎると、これまたビックリするくらい

身体が軽く頭の中もスッキリ。

見違えるような効果に感激をして雅子さんに電話をかけた。

まだオープンしたばかりの彼女にはお客様の反応が

気になる所だ。

そして、話をしている内に意気投合し、

気がつけば色んな話をする仲になっていた。

そして、サマンさんとの出会い、家族の事、りらちゃんの事・・

彼女の口から出るのは見た目からは想像も出来ない

凄い話ばかりだった。

その中でも一番驚いたのは彼女自身、

難病を抱えている事実だった。

初めて出会った時のあの明るい笑顔、

力の入った施術・・

そんな彼女が病に犯されているなんてみじんにも感じなかった。

しかし、難病を抱えているからこそ、

彼女はアーユルヴェーダに出会えたのだけれど・・。

to be next























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