11/06/2013

生きているものたち Vol.8 花の生命☆

〜華道は日本の美学〜

京都に住み出してから3年、

千年の都からは様々な『雅』を勉強させて頂いています。

その中の1つが『華道』で、まだまだ初心者ですけれど

〜生きた花を触り、生ける〜

事によって、瑞々しい生命力を頂いている感じがします。

『花』の語源は先端を示す『端(はな)』から来ていまして、

枝の先に葉や花、実をつけている総称を『花』と呼ぶようになりました。

そして季節の中でも花が咲き乱れる春先は神社で『鎮花祭(はなしずめのまつり)』

が執り行われ、花の散る時期は節目にあたり、疫病も流行った事から

先人たちは散る花の霊を鎮めるために無病息災のお祭りをしました。

このように『花』は散りやすいものですので、

『松』『竹』『椿』『樫』・・etcなど生命力が強い

常緑樹はお正月やおめでたい席で『縁起物』として扱われています。

そして神社の『榊』はもっと深い意味を持ちます。

示されている漢字のように『榊』神と俗世を結ぶ神聖な木でもあり、

花のように咲き〜散る〜生命のサイクルがあるのに対し、

ずっと緑を保ち続ける『榊』は神と同じく生命の先である『永遠の象徴』として

神事や神棚に奉られるようになりました。

 少し余談ですが、『花は美しい』と感じるのはどうやら人間だけで

他の動物たちは『食用』にしか意識が向かないそうです。

何故、人間だけが『花は美しい』と感じるようになったのでしょうか?

これは悪までもemyの想像ですが、人は自然の一部であり

自然と共存している感覚が芽生えてから『自然の美しさ』

心の中に取り入れようよしたのではないかと思います。

このような『自然と人間の一体化』を感じるのが『華道の流儀』にあります。

emyが教わっている『美生流』も生けるにあたってお約束事があり、

その1つが3本の枝で構成する『天・地・人』です。

其の名の通り『天・地・人』は枝の高さが上から下へと三段階に

降りて来る形なのですが、

一番上が『天』真ん中が『人』そして三番目が『地』と、

人間と自然が一体化しているそのものを表しています。

後、まだまだ『華道の流儀』に関しては面白い部分がありますので

追って書いて行きたいと思います。

 『華道』の手ほどきまで行かなくても、

『花の生命』は私たちに元気を与えてくれる素晴らしいもの。

元気が無い時や心の中をスッキリさせたい時は

生花を買って来てお部屋に飾る事をお勧めします。

そして花の少し触れてみてください。

以前、ブログにも書きましたけれど、

花は声をかけてあげるだけでなく触れる事で元気が持続するそうです。

そしてまた花に触れる事によって花からのエネルギーも頂ける。

これから寒い季節になると『花の持ち』もよくなりますので

夏場よりも長く心を楽しませてくれますよ

 

       



         

  

 

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