いにしえの行幸（ぎょうこう）に酔う吉野路（後編）☆

雨が少しあがり、もやの中に浮かぶ紅葉・・

吉野の千本桜の素晴らしさは急な山の斜面一面に

桜のグラデーションが重なりまるで桃源郷の様な風景が広がっている所・・

吉野・千本桜の風景

吉野山山頂より金峰山寺・蔵王堂を望む

そして秋の紅葉も春のように紅葉のグラデーションが

山の斜面に広がっていました

まるで春の薄いピンク色から濃厚な赤へと変化しているように・・

１本の木から緑～黄～赤と様々な色が重なり合う

山の斜面にも見事な色のグラデーション！

秋の吉野もここまで素晴らしい紅葉の景色があった事を

今まで知らなかったなんて・・ちょっと損していた気分になりました・笑

金峰山寺の駐車場から１キロの門前町をテクテク・・

すると『蔵王堂』の仁王門に辿り着きました

歴史的建造物の『仁王門』豪壮な感じの仁王様が鎮座されています

御本尊『金剛蔵王大権現』が鎮座される『蔵王堂』
ものすご～～く大きな建造物です

御本尊は撮影禁止なのでインターネットから
画像を引用させて頂いていますけれど、
中に入ると同じお顔をした大権現様が三体お祀りされています
権現の『権』は『仮』の意味を含め、この三体の御本尊は
左から『過去世の弥勒菩薩』中央には
『現世の釈迦如来』そして最後右手には
『来世の千手観音菩薩』へと
過去・現在・未来とも永遠に衆生の救済を誓願されている意味を持たれています

まず御本尊の前に立つとその大きさと迫力に圧巻されます

そして真っ青なお顔と身体は一切の邪気を寄せ付けないパワーがありますね

やっぱり『青』は邪気祓いなんだな～・・って

改めて思います

emyが『蔵王権現』に惹かれるもう一つの理由は

習合されている神々のラインアップにありますね

『大己貴命（大国主）』と『少名彦』

などの出雲国を造った神々と習合している所や

十津川村の『玉置神社』に鎮座される

『国常立尊（くにとこたちのかみ）』や

宮城県・金華山に鎮座される五感の神『金山毘古命』など

大事な日本の部分を形成されている神々と習合されている所が

勝手に親近感を湧かせている部分です・笑

大事な歴史的建造物の修復の為に

これから一定期間の10年間、特別ご開帳を実地されますので

また今度は春の桜の季節に大権現さまを拝みに行こうと思います