美しい女神たち＊勇敢な武神たち（後半）☆

海に浮き立つ厳島神社の朱の鳥居

厳島神社～大願寺に参拝した後、宮島の原生林に触れたくて

大元公園で森林浴を楽しみながらお散歩をしていました

そして次は宮島の主峰、弥山（みせん）の頂上を目指すべく

宮島ロープウェーの乗り場へ行きました

時間的に登頂は難しかったのでロープウェーで一気に頂上へ向かおうと思ったんですね

弥山には『獅子岩』『くぐり岩』や弘法大師が開基した

お寺が鎮座していますので始めて登ってみようと思いました

ロープウェーの乗り場にはあまり人が待っていなかったので

私と１人旅を楽しんでいらっしゃる初老婦人の方と同乗しました

・・とここまでは全く普通、何の問題も無かったのですが、

ロープウェーが動き出して目の前に山の斜面が見えた瞬間、

何とも言えない恐怖が襲いかかって来たんですね

それは高所恐怖症の恐怖心だけでなく、また以前の様なフラッシュバックが

起きてしまって上下左右、何処へも目線を送る事が出来ません

大声で叫びたい程の気持ちでしたけれど隣に座っている初老婦人は

そんな尋常でない私の様子に全く気付いていないようで

普通に話かけてこられました

「何処からいらっしゃったんですか？・・」

と最初に聞かれたのまでは理解出来ているのですが、その後の10分くらい

何の話をしていたのか全く記憶にありません

兎に角、一刻も早くこの場を立ち去りたい気持ちと

厳島神社で降りて来た言葉『やめておけ』と言う言葉が

ぐるぐると頭の中をかけめぐっていました

うつろな意識の中で初老婦人のある言葉だけが急に頭に入って来ました

「あら？さっきまで晴れていたのにいきなり吹雪いているわ・・」

そう・・確かに雪が降って来ています・・

しかも凄い勢いで・・

（あの時も雪が降っていたんだ・・）

自分でも何を言っているのか訳が解りません。

でも今、目の前に降っている雪の風景は頭の何処かの記憶とリンクして

ロープウェーに乗っているのに私は何か古い布にくるまれて

その間から雪を観ていたのです

この感覚は私の想像のたまものなのかもしれません・・

しかし鑑定のお仕事をしている上で、普通とは違った脳の回路が

開いているのは確かなのでたまにこんな幻覚を感じてしまうのかもしれません

��回で山頂まで行けると思っていたのですが、

中間で降りて更に上へ目指すロープウェーに乗り換えなければなりませんでした

でも、とてもこれ以上頂上へ目指す気にもなれず、そのまま下山

同乗していた初老婦人も驚かれていましたけれど

emy「いや～・・ちょっと寒そうなんで」

とこれまた変な言い訳をしつつ下りのロープウェーに飛び乗りました

無事、下まで到着すると心臓はバクバク・・頭はクラクラ・・

しかし、これまた不思議で下へ降りて来た瞬間にまた快晴・・

こんな激しい天気の変化は珍しいです

フェリー乗り場へ着くまでに立ち寄った地酒屋さんの店主さんも

「今日はホント、変な天気？！こんな事・・始めてですよ」

とおっしゃっていました

鹿のお尻って可愛いですよね～

ん～・・ここまで小さな鹿さんが並ぶと面白い・笑

ゆっくり宮島へ滞在する予定でしたけれど、フラッシュバックの後に

頭の中に浮かんだのは岡山県・吉備津＆吉備津彦神社でした

京都へ移住する前、デトックスしたくなった時は吉備津神社・吉備津彦神社へ

通っていました

それはきっと『鬼退治・桃太郎伝説の神社』の場所だからかもしれません

古事記の時代から『桃』は邪気祓いを象徴するくだものです

吉備津＆吉備津彦神社の御主神は大吉備津彦大神と古事記に登場する神様ではなく、

吉備の国々を治めた天皇が神となり崇められています

島根県で言うと来月、参拝ツアーで足を運ぶ『物部神社』のような

感じでしょうか・・？

岡山県の神社は『勇敢な武神』がいらっしゃるイメージで

何時ものルートとしてはまず吉備津神社で思いっきり祓い落とし

次に吉備津彦神社で『性根を入れ直し』てもらう感じ・笑

大吉備津彦大神は『桃太郎』のモデルになっています

何時もこの正面の階段を登った所にで～～んとある拝殿の写真を載せていますけど、

神社の横にはなが～い廻廊があってこれまた素敵です

吉備津神社には祈願の吉凶を占う『鳴窯神事』が行われていて

前々から興味があり一度受けてみたいと思いつつ

受付は14時で終了なので何時も間に合いません・笑

だいぶ心も落ち着いた所で、最後は吉備津彦神社へ向かいました

吉備津～吉備津彦までは車で15分もかからない

近距離ですが、この日は既に16時をまわっていたので急いで向かいました

吉備津彦神社は階段の両脇にずっしりとした灯籠があります

吉備津彦神社で参拝する時は何時もギリギリなので境内には誰も居ません
なので何時も落ち着いて手を合わせる事が出来ます

今回の参拝は美しい女神たちと勇敢な武神のコントラストが

激しいものとなりました