家も『人柄』が出る・・☆

二条で映画を見た後、ぷらぷらと散策しながら五条坂へ移り、
『河井寛次郎記念館』へ足を運びました
二階にあった大きな切りかぶの机・・始めて見ました

この極寒の中での町家生活・・

今までず～～っとぬくぬくのマンション生活に慣れていたので

最初はあまりの寒さに驚きを隠せませんでした

外のトイレよりも家の中の方が寒い・・（笑）

朝、目が覚めるとふとんから出ている顔が氷の様に冷えている・・

ふすまを開ける度に思わず『さむ！！』と

一言もらしてしまいます

しかし『慣れ』とは恐ろしいもので

日に日にこの『寒さ』になれてしまい

以前よりも気にならなくなって来ました

それどころか『気温の微妙な変化』にも敏感になり

人間の『環境に対する柔軟性』を再認識しました（笑）

何故町家はそこまで寒いのか？？

それは家の中は常に風が通っているから・・

土壁や畳などの自然素材は一切『空気の流れ』を止めません

なので常に換気されている状態なので家の端々まで浄化されています

寒くても自然素材に囲まれて新鮮な空気で生活出来る・・

ある意味贅沢な環境なのかもしれません

まだまだ初心者ですので

町家の過ごし方・あつらえ方に

凄く興味があります

そしてやって来ました『河井寛次郎記念館』

記念館の造りも『町家』です

陶芸家である河井寛次郎は陶器だけの制作に止まらず、

木彫や金属・書など様々な作品に情熱を注ぎました

この記念館にはそんな幅広い作品の展示や

生活も楽しむ

気持ちに溢れたお部屋に触れられる事が出来ます

玄関を入るとまず出迎えてくれる彫刻

家の中央にはりっぱな神棚があって・・

二階の吹き抜けから神棚を見ると舟形？？
変わった形をしています

家具の配置など『空間の活かし方』が凄く参考になります

長方形の掘りコタツ・・

畳の上に置かれている木彫の作品たち・・

この木彫のネコ・・めっちゃ可愛い～

ほんと、ひろ～～いお家で・・

渡り廊下の先に大きな『窯』があります。
『窯の神様』・・ちゃんとお奉りされている所が素晴らしい
やはり神様は何処でもいらっしゃるんですね

小さな書斎から庭の景色を眺める・・

壁に備えつけられている家具がほんと素晴らしくて・・
『民芸』のベースを作った河井寛次郎のセンスが伺えます

この家は日本各地の民家（主に飛騨高山）を参考にしつつ、独自の構想のもとに

設計されたらしいですけれど、

芸術家らしい無邪気な子供心と優しいお人柄がにじみ出ていましたね

やっぱり家って其の場所で生活している人の『人柄』とシンクロしているんだな～・・

て改めて思ってしまいました